2022魚沼市プレミアム
限定品

魚沼産コシヒカリ使用 糀みつ

(魚沼醸造株式会社)

魚沼産コシヒカリとその米糀、越後三山の伏流水からつくられた「糀みつ」。独自の技法(特許出願中)で、米と米糀のみを原料とする発酵甘味料として、初めてブリックス値が70を超える糖度を実現しました。きれいな琥珀色が特長で、自然由来のやさしい味わいがかの有名なパティシエやジェラードマエストロも注目。お料理の調味料のほかも、パンにつけたりヨーグルトと混ぜたりするなどさまざまな使い方ができます。

審査員の講評

  • 田村 秀 ( たむら しげる )

    この商品は必ず魚沼ブランドの中核になると確信しています。砂糖の代替として、カロリーなど健康面での優位性や環境に優しいという特性を前面に打ち出すことで、国内だけでなく世界的な商品となる可能性を秘めています。さらには魚沼市の健康関連の事業やヘルスツーリズム、インバウンドなどの取組みと連携することで様々な展開が期待されます。更なる飛躍を期待しております。

  • 武藤 麻実子 ( むとう まみこ )

    しっかりしたコンセプトと商品作りで、完成度が高いと感じました。マルコメによる新規事業という側面もありますが、マルコメ本体とは違うビジョンを持ち、切り離してブランド化していきたいとのことで、魚沼でなければ作ることができない製品を生み出している印象です。米を甘酒や糀製品に生かすことが魚沼銘品の展開に繋がると考えます。すでに「魚沼 糀サロン」が設立されている点も大きく、工場見学やカフェ、物販(お土産需要)を目的として、より多くの人が魚沼に足を運ぶきっかけになるのではないでしょうか。施設の存在のPRも頑張ってほしいです。

  • 須田 和博 ( すだ かずひろ )

    すごい「技術力」と「可能性」を感じました。企業ロゴやムービーなど、ブランドコミュニケーションもしっかりしている。あえて言うなら、訴求が「お料理ユーザー」にしぼり込まれすぎていて、自分のような「非お料理ユーザー」には関係ない商品なのかな、と思ってしまうので、ハチミツのようになめるも良し、コーヒーや紅茶に入れるも良しなど、お料理以外のフレンドリーな使い方もアピールして欲しいと思いました。

  • 三崎 敬 ( みさき たかし )

    お客さまの美味しいものもっと食べたい、同時に健康でありたい。二つのことを同時に 満たす商品だと思います。またSDG‘s浸透の中での取組も意識されていると思います。 只、日進月歩の食料技術の進歩の中での更なる競争優位性のポイントが必要だと思います。 その中で、保健機能食品のお話をさせていただきました。また魚沼から生まれたから魚沼、新潟、日本で販売ではなく、海外で戦略的に販売し、逆輸入してくるとブームが生まれると考えます。大変なことですが、それだけ可能性があると考えます。

Special Interview

越後三山の豊かな雪解け水を求め、魚沼の地へ。
米と米糀だけの天然甘味料

魚沼醸造株式会社 佐藤拓真さん

越後三山のふもとに広がる白い平原。雪国をモノトーンで描いた「トミオカホワイト」の絵画のような景色の一角に、魚沼醸造はある。山々に抱かれ、雪に囲まれた中で、「糀みつ」の原料である甘酒が生まれている。ここは、糀の里だ。

越後三山の伏流水を求めて魚沼に

米糀や甘酒をつくる魚沼醸造の母体は、長野市に本社を置く味噌のマルコメ。数年前、糀製品の製造拡大を考えた時、魚沼の地が選ばれた。一番の条件は「水」。「糀甘酒が、すっきりと飲みやすい味に仕上がる軟水を求めて、それこそ40数カ所を検討したそうです」と魚沼醸造の佐藤拓真さん。「信州であれば、いい水はどこにでもあるだろう」と思うだろうが、求めていたおいしい甘酒つくりに欠かせない「水」は、魚沼にしかなかった。そして2019年、開業した。

魚沼産コシヒカリ100%の甘酒

「糀みつ」の原料は甘酒。魚沼醸造の甘酒は、魚沼産コシヒカリの米と米糀から作られている。砂糖を加えることなく、米本来の甘みを活かす。それだけに、材料の品質は、重要だ。
米は、魚沼産コシヒカリ100%。「土地のものを使おう」という考えだったという。越後三山をはじめとする山々に囲まれた環境。昼夜の寒暖差や、穂が出てから刈り取り前までの理想的な平均気温、つまり地形と気候が、魚沼コシヒカリのうまみと粘り気を生んでいる。この米と、越後三山の伏流水で、糀が作られ、甘酒となる。

手作業を模して、ゆっくり「手入れ」

かつては、魚沼の各家庭でもつくられていた糀。その手作業を模範にしつつ、工場では、徹底した衛生管理と温度管理のもと、糀が作られている。まず、米を3段階で選別、世界最大級の蒸米機で一気に蒸し上げて放冷。ここで糀菌をつける。そして「手入れ」と呼ばれる工程では、手仕事を模してゆっくり、巨大な円盤型製麹(せいきく)装置が、空気を入れつつ撹拌。温度が高くなりすぎないように、固まらないように、2日間かけて「生き物」である糀をやさしく育てる。できあがったら終わり、ではない。すべての機械はその都度、洗浄される。ほかの菌がつかないように、徹底する。それが製品の安定、つまり再現性につながっている。

甘酒を濃縮した「糀みつ」は和の風味

魚沼市プレミアム認定品となった「糀みつ」は、甘酒人気を受けて、開発が始まった。「砂糖に変わる甘味料ができないだろうか」。「発酵」は美肌や健康のキーワードでもある。米と糀だけで作ることができれば、女性や健康志向の人たちに響くだろう、と考えてのことだという。たどり着いた製法は「甘酒をろ過し、濃縮する」というもの。と聞くと容易そうだが、開発には3年半という年月がかかった。独自の技法(特許出願中)で、米と米糀のみを原料とする発酵甘味料として、初めてブリックス値が70を超える糖度を実現。
2021年、できあがった製品は、日本人に馴染みやすく懐かしい、和の味わい。
「ハチミツの代わりとして、パンケーキやヨーグルトにかけてもいいし、みりんの代用として、照り焼きや肉じゃがに使ってもいい」。多様に使える秘密は、発酵製品ならではのうまみにある。発酵の過程で、ブドウ糖とアミノ酸が生まれるが、特にアミノ酸がうまみのもととなっている。イソマルトオリゴ糖も含まれており、整腸・免疫などへの作用が報告されている。

カフェ「魚沼 糀サロン」でゆったり

建物の一角には、「魚沼 糀サロン」が設けられている。一面のガラス張り。越後三山も間近に眺められるこの場所では、工場直送の糀甘酒や、オリジナルの糀甘酒ソフトクリームが楽しめ、糀甘酒を使ったオリジナルスイーツや食品が並んでいる。ほかにも、発酵食品をテーマにしたライブラリーや日常用品のセレクトショップもある。工場見学の後に、あるいは眺めのいいカフェとして、ゆったり過ごせる。やさしい米糀のように心地よい「糀の里」だ。

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○商品名 魚沼産コシヒカリ使用 糀みつ
○商品情報 200g/1,500円(税込)
○事業者名 魚沼醸造株式会社
○所在地 新潟県魚沼市十日町1791-10
○営業時間 魚沼 糀サロン10:00~16:00、
(工場見学は10:30、11:30、13:00、14:30からの4回。要予約)
○定休日 水曜定休(年末年始も休み)
○問い合わせ先 0120-060-070(工場見学受付専用ダイヤル)
○Web https://www.uonuma-jozo.co.jp/shop/g/g102011/
○購入可能場所 魚沼醸造オンラインショップ、魚沼 糀サロン、
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