2024魚沼市プレミアム
認定品

魚沼産コシヒカリ

(桑原正文)

「米粒がやわらかく甘みがある」「もちもち感がある」。こう評価された桑原正文さんのコシヒカリが「第3回米食味コンテスト2024 in 魚沼」で最高金賞を受賞した。過去、ベスト10に入ったことはあったが、トップは初めてという。父から田んぼを引き継いで10年、コメを専業にしてからは2年。減農薬減肥料を貫いてきた。

Special Interview

魚野川河畔で育てる減農薬減肥料の米

桑原正文さん

減農薬減肥料にして10年

桑原さんは、農薬と化学肥料を抑えた減農薬減肥の米を作っている。農薬や化学肥料を減らしたのは、田んぼを引き継いだ10年ほど前。きっかけは農業仲間から聞いた、ある肥料だった。「食味が上がるらしいと聞いて、一度試してみようと思った」。100%有機のぼかし肥料を土に漉き込んでみると、1年目にしていい結果が出た。当時のJA北魚沼(現JA魚沼)から毎年届く「お米の通信簿」のスコアが上がったのだ。そして2024年、最高金賞に輝いた。

河川敷という土地を活かして

田んぼは魚野川の河川敷にある。「昔から、おいしい米ができると言われてきた場所。対岸や上流もいいそうです」。谷川岳を源に、魚沼地方を南から北へと流れる一級河川は水量も水質も豊かなことで知られている。ただ、河川敷だけに土は砂利質で、せっかく撒いた肥料も流れてしまうという。桑原さんは最近、肥料の散布を2回に増やした。「有機肥料は大量に撒かないと窒素分が出てこないし効果が出るまでに時間がかかる」。手間も時間もかかり、収穫量も上がらない。しかし欠点よりもおいしさと安心を大事にしたいと、減農薬減肥料を続けている。

手間をいとわず、数品種を栽培

田んぼは、受け継いだ時の1haから5haに増えた。「この辺の農家がどんどんリタイアして、引き受けてくれないかと頼まれて」。栽培品種も、新之助と2種類の酒米を増やし、コシヒカリは3分の1以下に抑えている。"コシヒカリ神話"の根強い魚沼では珍しい。理由を聞くと、刈り取りの時期をずらすためという。「機械が大きくないから手いっぱい。それにコンバインの掃除も苦じゃないから」。品種の違う米を刈り取る場合、機械の中で混じらないよう、切り替え時に掃除が必要だが、面倒がる人が多いという。「1日あればできるでしょう」。桑原さんは、手間をいとわない。

「手間をかけた分だけ、戻ってくる」

「農業は良くも悪くも自己責任。手をかければ、それだけ戻ってくるのがいい」。勤めた経験と比べるとなおさら、実感するという。人によっては面倒がる掃除も、減農薬だと増える草取りの手間も、評価に変わる。「だからかな、体はきついけれど嫌だって感じたことはない」。そんな桑原さんが一番うれしいのは、米が良く実った時。品質、価値が知りたくて挑戦したコンテストの結果は、目に見える指標と自信を与えてくれた。

風景を守りたい。その思いで受け継ぐ

生まれ育った土地、祖父や父が耕してきた土地。先祖がいつ頃根付いたかは分からないというが、かつての地名が伊勢島新田だと聞けば、先達の田んぼや風景への思いが感じられるだろう。「受け継いだからには無くしてはいけない。何より、地域の景観を残したい」。父の世代には35あった農家が5に減る中で、桑原さんが田んぼを引き受ける理由でもある。「川岸に田んぼが連なる風景、嫌じゃないですね」。最近、長男が「田んぼ、継ごうかな」と言い始めた。風景と思いが、引き継がれようとしている。

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◯商品名 魚沼コシヒカリ
◯事業者名 桑原正文

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